第3回 ストロークパターン


さて、もう第3回です。ちなみに今は7月30日です。
そう、サークルも終わり世間一般では夏休みです。
そんな時期に第3回。多分皆さんこのあたりはもうマスターしているんじゃないかと思います(笑)
つまりは…アップ遅れて申し訳ないです。

そんなわけで第3回。今日はストロークパターンです。
ストロークはギターの基本技術の一つです。特に弾き語りをする方々にとっては重要な技術です。
第1回でいくつかコードを覚えていただきましたが、あれだけでは曲は弾けません。
あれはピアノで言えば鍵盤の上に手を置いているだけでまだ何も押していない状態なのです。
つまり、ストロークをいれることで始めて音が出る(厳密には違いますが)、そしてストロークによって
リズムを作ったりアクセントをつけることが可能なのです。

ではまずは基本パターンから
(1)

楽譜にはこのようにしてストロークのパターンが書いてあります。
楽譜によってはこれがタイトルの横にメインバッキングパターンなどと書いてあって
歌詞とコードのみが記載されている場合もあるでしょう。
その場合はこのストロークパターンを参考にして、後はリズムが変わるところなど必要に応じて
自分でアレンジしてみてください。

さて、上のパターンの説明をしましょう。
これはいわゆる4ビートのリズムです。これは4分の4拍子で4分音符を基本単位としています。
つまりストロークでは1小節の中で4回ストロークをするということです。
この場合はすべてダウンストロークで「ジャン ジャン ジャン ジャン」といった感じで弾いてみてください♪

4ビートの代表的な曲には、乾杯(長渕剛)などが挙げられます。

(2)

次は8ビートのリズムです。これは4分の4拍子で8部音符を基本単位としています。
このリズムの曲を弾く際にはダウンストロークだけではなくアップストロークをする必要があります。
一般的には表拍はダウンストローク、裏拍はアップストロークで弾きます。

(3)

図(3)を見れば理解しやすいと思いますが、つまりはダウンストロークとアップストロークを
交互にやるということです。
このようにダウンとアップを交互に繰り返す弾き方を
オルタネイトピッキングといいます。
まずはこれを練習してみましょう。上のストロークパターンを薄くなっているところなどを
意識せずに弾いてください。「ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ」といった感じです。

皆さんできたでしょうか?これが8ビートの基本となります。
しかしこの基本のリズムでは曲が単調なものになってしまいます。
そこでこのリズムにアクセントを加えてみましょう。
先ほども言ったように、ストロークはリズムを作るだけではなくアクセントを入れることもできます。
ここで登場するのが
空ピッキングです。そらではありません。からぴっきんぐです。
図(3)を図(2)のパターンに持っていくには、薄くなっている部分を空ピッキングする必要があります。

空ピッキングとはその字のとおり空をピッキングすることです(笑)
つまりは弦を弾かないけれども、腕はストロークをしているということです。
「弦を弾かないんならストロークする必要ないでしょー。」って言うあなた。まあそうなんですが(笑)

弦を弾かずとも腕をずっと同じリズムで動かしていたほうが
リズムが崩れにくくなります
疑っている人はまずやってみてください(笑)
薄くなっている部分を空ピッキングすると、「ジャン ジャジャン ジャジャジャ」といった感じになります。

このリズムは多くの曲で使われています。8ビートと言ったらこのパターンといってもいいでしょう。
ぜひこのリズムには慣れてください。

8ビートの代表的な曲としては、サヨナラバス(ゆず)、空も飛べるはず(スピッツ)などがあげられます。
特にゆずの曲にはこのパターンが多用されています。ゆずっこなら覚えましょう♪


さて、8ビートがある程度弾けるようになったら次は16ビートです。
16ビートは4分の4拍子で16部音符を基本単位としています。


(4)

これも8ビートと同じように交互に弾いてください。
しかし、最初はなんだかぐちゃぐちゃしていてどう弾いていいかわからないと思います。
実際16ビートのストロークは初心者がつまづきやすいです。
しかし、慣れてくれば先ほどの8ビートのパターンと同様多用するので頑張って練習してください♪
ちなみに、初心者講習の練習曲チェリー(スピッツ)もこのパターンです。

(5)

図(4)のように書くとこういった感じです。もう何がなんだかという方もあと少しです。頑張って!

このパターンは空ピッキングを意識するとかなり大変だと思います。
空ピッキングは実際ダウンとアップがごっちゃにならない為にも使うので、
どこでダウン・アップを弾くかをしっかり覚えれば空ピッキングを意識せずに弾くことができると思います。
実際に弾いてみると「ジャンジャン ジャンジャカ ジャカジャン ジャンジャカ」といった感じです。

チェリーのほかに代表的な曲は、ロビンソン(スピッツ)や夏色(ゆず)などがあげられます。


さて、久しぶりでしたがいかがだったでしょうか?
ストロークパターンはこのほかにもたくさんあります。しかし、基本のパターンを押さえておけば
いくらでも応用が利きます。まずは色々手を出そうとせずにこの3パターンを練習してみてください☆
ちょっと特殊なシャッフルのリズムと12ビートのリズムに関してはまたの機会に紹介します。
音源もまた載せますので♪

それではまた次回で

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